もえビジ 会計RPG 密室の女子大生会計士:書式はゲームブック

このシリーズは、文庫版の本編をちょろっと読んでたくらいでしたけど。”RPG”とか”ゲームブック”とか、宣伝文句につられてつい買っちゃいました。まさかビジネス書で、「それきり、私はこの世のすべてと別れることになった ―END」って文章が読めるとは思いませんでした(笑)


内容は、人質をとられ密室に閉じ込められた状況で、主人公が問題に答えていく・・・というミステリー仕立てのストーリー。「さおだけ屋〜」からの流れと同様に、(1) 身近な出来事を会計視点で読み解く、(2) 数字より考え方重視、になってるので読みやすくて面白い本です。


ただし、これはあくまでビジネス書。RPGやゲームブックを期待してはいけません。書式(「→15ページへ」等)がゲームブックなだけです。主人公はずっと密室に閉じ込められ、脱出不可能。「行動を選択して状況が変化する」とか無いですから! 1問1答で会計クイズに答えていくだけですから!どちらかというと、犯人あてが「うぉ!? そーきたかー!!」でやや面白かったです。


まとめると、ビジネス書+ゲームブックをやろうという試みは凄い。元々このシリーズはラノベっぽい雰囲気なのですが、ゲームブックの要素まで取り入れようとは貪欲ですね! 作者の「最後まで楽しく読んでもらおう」という姿勢はGJです。また、会計の、数値や実務作業<知恵・コツをメインにした内容も良いです。でもでも、宣伝文句はちょっと誇張表現じゃないかな・・・!!


もえビジ 会計RPG  密室の女子大生会計士
藤原 萌実
角川グループパブリッシング
売り上げランキング: 483
おすすめ度の平均: 4.0
2 会計の本というより暇つぶしの本
1 ビジネスのに立つのか疑問に思った
5 とりあえず読むと良いです
5 読まないと後悔する一冊
5 本当に犯人がわからなかった