シナリオパーツ集め−『ストロベリーナイト(ネタバレ注意)』
小説を読んだ後、つい”シナリオ転用”を考えるのはTRPGプレイヤーの宿命でしょうか。多分きっとそう。自分に合う / 合わないに関わらず、小説を使い倒せるTRPG者は幸せだと思います。それで読後に、ストーリーラインや使えそうなパーツを書き付けたりしてるんですが・・・書き付けた紙をどっかにやってしまう事が多くて泣けるので、そろそろブログにメモるようにしようかなと思いました。
で、今回読んだのは『ストロベリーナイト』です。とあるブログで簡単な書評を見ていたのと、帯のキャッチコピーに惹かれて購入。ただ、えらい陰惨な内容なので、ちょっといじったくらいでシナリオに使うのは無理、かたつむり。パーツを抽出 →適当に別のパーツとくっつけるか、膨らませて使う感じで。
ストロベリーナイト (光文社文庫)
posted with amazlet at 09.02.14
誉田 哲也
光文社
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おすすめ度の平均:
今後への期待も込めて...でも最高のエンタメ警察小説
今後のシリーズに期待
キャラに魅力を感じませんでした
軽い.漫画チック.でも面白ければそれでいい
事件の概要
黒幕チームと実行犯による犯行。実行犯は、両親に虐待され両親を殺した過去を持つ。人を殺すことや自分が傷つくことに鈍感なまま成長する。逆に、黒幕チームは将来を約束されたエリート学生。黒幕チームは実行犯を利用して殺人ショーを開催する事を思いつく。
捜査の進行
- 民家の密集する交差点から死体Aが発見された。
- <推理>主人公の推理→さらに近くの池から死体Bが発見された。
- <聞き込み>刑事αは、死体Aの関係者A'から「ストロベリーナイト」ウェブサイト・殺人ショーのキーワードを得る
- <聞き込み>刑事βは、死体Bの関係者B'に面会しようと精神科に行くが医者に拒否される
- <情報屋>刑事αの違法捜査、ストロベリーナイトの参加者を調査
- 1&2とは離れた場所から、死体が9体発見される
- 刑事αの殉職、刑事βはαの単独行動を探る→情報屋を特定
- <情報屋>刑事βの違法捜査、5の内容ゲット「A'=参加者」
- <情報屋>情報屋は刑事βに警告「手を引け」、刑事Bは黒幕について追加調査を依頼
- <聞き込み>刑事βはA'を尋問し、ストロベリーナイトの内容を知る
- B'が病院から失踪
- <聞き込み>刑事βは医者を尋問し、B'=実行犯と確信する
- <情報屋>刑事βは黒幕を知る
- <推理>主人公の推理→黒幕ボス+実行犯vs主人公。→黒幕ボスと実行犯が仲間割れ、刑事βが主人公を救出
パーツ集め
- 警察捜査チーム内の派閥争い : 手柄を自分のものにする為に、情報を隠蔽する / 関係者を断りなく連れ出す / わざとペアを撒いて単独行動など。NPC多くなるからサブマス居ないと辛そうだけど、情報収集のカンフルとしては面白いかも。
- ライバルNPCがいる (情報収集=交渉が必要になる)
- 情報が時間の経過と共に消えていく (判定が厳しくなる)
- 敵の証拠隠滅の工作 (判定の競争)とか。
- 実行犯と黒幕 : 情報収集が2段階、あるいは2つのルートから。黒幕はPCと同じ組織の上司とかで。
- FEAR系でやるなら、PCと実行犯を学生時代のクラスメイトにしてOPフェイズでフラグ →PCの反応次第で、ラスト戦闘における実行犯の行動を変えても良いかな。
- (むしろFEAR系なら、実行犯ゲストを複数とかじゃないと戦力がアレだ・・・。)
- 仲間割れ : 実行犯は「殺せば中身はみんな自分と同じ」、黒幕は「自分は殺される奴とは違う」の見解の相違で仲間割れ。
- 立場の違う犯人チーム
- (あんまり敵NPCを演出しすぎるとPC達がかすむので程ほどに)
- 情報屋への支払い : 刑事αが値切って、刑事βは裏金で支払っていた、その対比が面白い。ついでに刑事βの、裏金は捜査にしか使わないとこも良い。
- 相対するPCによって、NPCが金額を変える、条件を変える。
- 刑事の殉職 : 生前の行動を追って情報屋を特定ってのが、盛り上げ+キー情報渡せる、で良い感じ。