向き・不向きがあると思うよ −自分は何を使ってPLを楽しませるのか?
このあたりの記事を読んで。
なんかこう、B.Wさんの「迷走してる感」に、頑張って〜って気持ちになりました。私も以前は、「○○さんは××が上手で羨ましいな〜」って事ばっかり思ってましたからね! でも多分、ひとしきり悩んだら吹っ切れるようになると思います。まるで、おっさんが思春期を振り返るように・・・。
シナリオpdf見ましたよー
B.Wさんのシナリオは、設定が作りこまれてて凄ーいと思いました。丁寧な準備ができるってのも、能力のひとつだと思います。ひとつの事をきっちり考え続けるってのも。(私は過去に「NPC1」という名前のキャラクター登場させて、情報収集プロセスでPCにスルーされた経験があるのでアレです。) こんだけ設定作りこんであるなら、特に進行の流れを考えなくても運営できそう。
私のスタイルは、遊んでもらう重視 / 小道具重視 / どう運営する?を重視、ってな感じです。なので、運用とセットでないとイメージが・・あれ・・・「シナリオの修正って事では参考にはならないんじゃね?」って思いましたが一応・・・。書いちゃったから・・・。
その1
私なら、MAPを用意してイベントドリブンな感じでやりそう。犯人の目的は、上司への報復 / ヒロインの拉致あたりに絞って、導入は巻き込まれ型。PCがたまたまNPC達の被害(ストーキングや襲撃)に立ちあって会社から護衛頼まれるとかそういう。
MAPを見ながらPC達に、いま誰がドコにいるの?を常に明確にしてもらう。で、どんどん被害をエスカレートさせてって(←人数の拡大、被害の拡大、手下を使った同時発生とか)、護衛の優先度付けをさせたり(←家宅捜索や情報収集も必要・その間護衛はどうする?)、見張りの場所を工夫したり、会社の人と交渉して1箇所にいてもらったり(笑) あと、NPCに「犯人はこういう人物だった」とか言わせとく。上手く犯人と接触する(おびき寄せる)作戦考えないと全員死んじゃうよー?的なプレイに。
その2
イベント潰しをやるなら、最初のNPCが襲撃された時点でそれを示唆しときます。ヒロインへのルートは無くしちゃうかな。で、あらかじめイベント当日までの判定回数や時間経過のお約束を決めて、限定しておきます。
判定や時間経過が進む度にどっかが被害を受ける(笑)(←関係者が狙われたり、予定場所が被害を受けたり。) 被害を受ける場所 / 人 / モノは、あらかじめカードを作成してても良いかな。順番に伏せカードをオープンしていくの。カンが当たれば or 情報収集が間に合えば防げるかもねーな感じで。 で、NPCには、「この除幕式をやんないと会社がアレだ!」とか「コレが除幕式の象徴だ!(犯人の第一目標)」みたいな台詞を言わせといて。あと、PC達にどうやって当日の襲撃を阻止するの?を考えてもらって、ラストバトルかなー。
自分の向き・不向き
私の場合、自分の向き・不向きを自覚してからマスタリングが楽になりました。「伏線バリバリの重厚なシナリオ作成・運営とか無理!」とか「サマリやドキュメント類の評判が良いなあ」とか。「自分がPLやってる時に注目するのは、仕掛けや小ネタかも」とか。そんなわけで、直近でGMした『NOVA』はこんな感じでした。
シナリオは映画のアレンジで、ゲストの名前が思いつかなくてPLに決めてもらってるし、ヒロインなんか冒頭で生死不明になるからPCと絡まないし(笑) まあ、遊んでもらう事を重視したつくりです。ゲーム的な目標を仕込んであるぜって感じの。遊ぶ面子がボドゲやその他ゲーム類をやってる人ばっかなので、こういう「仕掛け」との相性は良さげ。
もしも私が、シリアスで重厚で多重的なシナリオを希望されたら、借り物シナリオをアレンジしつつ、やっぱり小道具だのゲーム要素を入れるでしょう。多分。(いや、他の人GM頑張れって気持ちになるかも。) ドラッカーさんも「強みの上にすべてを築け」とか「事業は何かを決めるのは顧客である」って言ってます。GM作業の中のどの要素が「自分にできるのか?」、「何を使えばPLを楽しませる事が出来るのか?」って感じかしら。
弱みを凌駕する程の強みをってのは、いやまあ、難しいですけどね! でも、普遍的なテクニックを求めるより、身近な人を喜ばせるところからスタートする方がやりやすいと思います。あと、「身近な仲間の中で、自分が一番できる事は?」ならスケールもほどほどですし。感想戦や反省で、悪いとこと同時に良いところをフィードバックしてもらう事も是非。