2009-08-02 東雲騎人個展「妖怪風流」へ行ってきたよ
お髭さんの友達が妖怪画展を開くという事で見に行きました。昔っから妖怪の絵を描いてたとか、京極夏彦本の表紙絵を描いてるとか聞いてたので、結構楽しみにしてたのでした。こじんまりした展示でしたけどバラエティに富んでて、結局1時間ちょいくらい居たのかな? それから、ちょっとした会話がきっかけで「伝統ゲーム会やろう」なんて話題も出て思わぬリンクが・・・。
私もご本人とお話する機会がありましたが、もっぱら描き方を聞いてました! 日本画テイストなので画材もそうなのかと思ったら、輪郭は筆・塗りは透明水彩だそうです。私は油彩をやってたので、水彩で描いてる人の事を「すげえ!一発勝負すげえ!」と思います。油彩の場合、気に入らないトコは削ったり塗りつぶしたりで、何度でもやり直しができるんですが。水彩はねえ、濃いめの色で失敗すると涙目・・・!! ただ、東雲さんに言わせると「油彩は乾くまで待つのがアレ」だそうで、なるほど。確かに(笑)
それから、字もご自分で書かれると聞いてびっくりしました。達筆すぐる! なんかもう、この人を”筆マスター”と呼ぼうと思いました。筆で絵描いて文字書いて・・・って、きっと力加減とか角度とか、ごく自然に決められるんだろうなあー。私にとっては、筆ってカクッとした角を作るのが難しくて。文字も絵もだらしなくなるんよ。
面白かったのが、学生時代に描いたという模写ノートです。高校時代、図書室に鳥山石燕の本を入れてもらったは良いけど、コピーを取るお金を節約しようとノートにそっくり模写してたそうで。うーん、すごい。絵+文章全部を模写してました。その模写絵、グリッドを描いた跡がないんですよねえ。私の知る模写のやり方って、お手本とノート(描くモノ)にそれぞれグリッドを描いておいて、スケールを合わせたりするんですが。こういうのやってないって事は、何度もアタリとって調整したのかな? 全ページやったんですねえ。すごい根気だー。
あ、おみくじもやりました。箱に9本のおみくじが入ってて1本を引く →それぞれに対応する絵が用意してあるというものです。で、やってみると私もお髭さんも「吉」。同じかよ! 「どれでも好きな絵を持ってって良いですよ」と言ってもらいましたが、いやいやそれじゃ”おみくじ”じゃないすよ! ・・・でも同じ絵か・・・。開催期間を通して、「吉」はあんまり出てないらしいんですけど、なぜに2回連続でー!
とまあ色々と楽しんできました。特に、ご本人と直接お話できたのがすごーく良かったです。「好きこそモノの・・・」とか、「1万時間を費やせばその分野の専門家になれる」とか言いますが、ホントその通りだなーと思いました。私は飽きっぽい性分なので、一つの事を継続してできる人に憧れます。今後、伝統ゲームの会も予定されてるし、またお会いできそうですね。楽しみー。