TRPG者が遊んで楽しいかもしれないカードゲーム『CAT&CHOCOLATE』



『CAT&CHOCOLATE』プレイ風景。<屋根裏部屋で無気力な状態になった>状況で手札から<仮面>と<タキシード>を出しつつ「仮面とタキシードで別人になった気分になる」と回避策を答えて皆に却下されたところ(´・ω・`)

以前acceleratorさんが軽いTRPGとTRPGっぽいガードゲーム/ボードゲームでまとめていたリストに追加。2010年5月のゲームマーケットで発売された『CAT&CHOCOLATE』です。

ゲーム内容

『CAT&CHOCOLATE』のゲーム内容は、デザイナーが書いている紹介記事が分かりやすいと思います。『キャット&チョコレート』リプレイまでありますよ( ´∀`)

『キャット&チョコレート』は幽霊屋敷をテーマにしたカードゲームです。手番プレイヤーは手札のアイテムカードを駆使し、イベントカードに記されたアクシデントを次々と回避しなくてはなりません。回避の方法は「自由な発想」で、「思いつくまま」に宣言してください。

『キャット&チョコレート』の概要

ツイッターのアカウントがある人なら、ツイッター診断メーカー「ねこチョコったー」でプレイ気分を味わえます。

TRPGとの共通点、相違点

友人がゲームマーケットでGETしてたので、私も遊びました。その時の感想まじえ、共通点と相違点を書いてみますー。

  • 共通点
    • ある状況に対する解決策を、手元のリソースから提示し他PLを納得させる
  • 相違点
    • 世界観を共有しないのでわりと適当解釈OK
    • 物語的な「始まりから終わりまでの因果関係」とか「長期的な視野」は存在しない


”世界観”が無いのが、思ったより違和感がありますー。例えばポルターガイストな状況に対して『水晶球』のカードを出し、「水晶球に向かって呪文を唱えると・・・」云々と言うのを聞くと「ここはお化けと戦っていい(戦える)世界なのか!?」「お前は霊能力者か!ちょっとキャラクターシート見せろ!」てな気分になります。
また、ジャッジする側も、「普通の答えじゃつまんなーい」という人もいれば、「納得できる解決策ではない」という人もいます。共有する世界観や制限がないので、ジャッジの基準が一定ではないです。

それから、『チョコレート』のカードを出し「チョコレートを食べて諦める」という回答をした人もいて、この回答はものすごい笑ったんですが(笑)、諦めたからってキャラクターが死んで今後プレイに参加できないという事もないです。物語的な連続性がないので、場当たり的な回答が許されます。

協力プレイバリアントを考えたら面白そう

なんかこんなこと書いてると、全然TRPG的じゃないやーん!て感じですが、協力プレイとして遊べたら面白そうだなーと思いますー。まあそんな遊び方を思いついたとして、意味あんのかと言われると、無いんですが!

  • ものすごいTRPG者限定なアレだと、「クトゥルフ的世界観で」とか「ゴーストハンター的世界観で」って約束することで一気に、世界観とキャラクターイメージが固まってきますねー。
  • 実はこのゲーム、最初に2つのチームにわかれるのですが、それは最後の最後まで明かされないので、チーム同士の協力も妨害もできないのですよね。そこをなんとかできないかなー。
  • 手札や山札の枚数を調整して(or 補充を行わない)、手札を「プレイヤー全員のリソース」として扱うのはどうかなー。
  • それから、枚数指定を人数指定に読み替えるとか。→状況カードには、「[ホラーな状況]に対して[手札x枚]で回避しなさい」と書いてあるので、そこを人数に読み替え、1人〜3人で手札を出し合って回避していくのはどうかな。
  • 「特定の部屋に行くまで戻ってきてはいけない」という終了条件にするとか・・・。これは普通のプレイでも短時間化に使えそう。

とまあ、夢は色々広がるんですが、一番のネックは「公平にジャッジする事」への報酬ですね。協力するなら全員のどんな回避策に対してもOKしてればいいんだし、チーム戦で敵が分かれば全部にNGしてればいいんだしね。天羅万象・零みたいに、ジャッジを一人に任せるとか。2段階ジャッジにするとか。うーん、面倒。何かスマートなやり方はないかしらー。