キャラクターの名前はxxを表す
私はTRPGキャラクターの名前を考えるのが苦手です。いやほんとに。現代ものならまだ、リアル友人の名前をいただくという技が使えますが、ファンタジー(とかサイバーパンク)になると、ココスでお昼ごはん食べたからとか、マルガリータのピザ食べたからとかそんなんです。名前を使い回す事もありますよ。ごめんよ私のキャラクター達。
名前は本人が決めるものでない
そんなわけで、今回のTRPG苦手克服は「名前(姓を含む)」です。そして解決方法は「世界観を読む」です。名前って、少なくとも本名はキャラクター本人がつけるものじゃないですよね。親だったり、親族だったり、また共同体や社会制度や宗教の影響を受けます。だからまあ、自分で思いつく事ができない人は、世界観をちょちょいと読んでそれっぽい名前を「見つける」のも手かなーと思いましたよ。
英雄・有名人・親しい人の名前から
ファンタジー系のルールだと世界観の項に神話や英雄伝が用意されてたりするので、そこからもらってしまいましょう。またはFEAR系だと大抵NPC列伝が掲載されてるので、同じく有名人や師匠、親しい人の名前まんまもらったり、一文字もらってアレンジしたり、対照的な名前にしたりで。NPCとの絡みを表現したり、NPCの特徴(性格や偉業、信念など)を借りて自分のキャラクター表現もできるのでお得ー。
宗教的な意味を持つ名前
同じく世界観を読んで神話をチェック。司祭や騎士など、宗教や教義と関係の深い職業には特にお似合いかも。(カタカナ名前を探してると大概キリスト教的な名前になっちゃうんですけどねー。)
史実から名字を探す
名前辞典はあっても名字辞典はないという・・・名前に比べて影の薄い名字ですが、やっぱりあった方がかっこ良いなーと思います。(ただ、名字って余計に「共同体の概念」・「定住してる感じ」が強い気がしますから、根なし草の冒険者とかだと似合わない事もあるかも?)
史実では、14世紀から農民も名字を持つ事が多くなったそうです。 →『中世ヨーロッパの農村の生活』(p100)より、”名字は父親(または祖父)のクリスチャン・ネーム、職業、役職名または法的地位、そして地名(出身地または村のなかの地名)のいずれかを語源としていた。”
- 父親(または祖父)のクリスチャンネームを語源とする名字 : フランセーズ家、ゴスリン家、ブランデル家、ベント(ベネディクト)家、ヒューバート家など。また、「ソン・オブ・〜」(〜の息子)というパターンも無数にあったようです。
- 職業や役職に由来する名字 : ミラー(粉屋)、スミス(鍛冶屋)、シューメーカー(靴職人)、カーター(荷台の御者)、カーペンター(大工)、チャプレン(礼拝堂付き司祭)、コーマー(羊毛などの梳き手)、クーパー(酒屋)、ダイヤー(染物屋)、ウェブスター(職工)、チャップマン(商人)、シェパード(羊飼い)、タナー(皮なめし職人)、ウォーカー(行商人)、ウールモンガー(毛織物屋)、バクスター(パン屋)、テイラー(仕立て屋)、ペインター(絵付け師)、フリーマン(自由民)、ヘイワード(農奴監督官の助手)、ビードル(農奴監督官の助手)など。
- 出身地を示す名字 : 有名どころでは、レオナルド・ダ・ヴィンチ(ヴィンチ村出身)もそうですね。近隣の地名の他、村内の居住地からとられた名字もあったそうです。ラテン語に英語、フランス語が入り混じっているのだそうで。アボブブルック(小川の上)、アド・ポルタム(門のところ)、アド・ポンテム(橋のところ)、アッテ・ウォーター(小川のところ)、オーデヴィル(村の外)、イン・ヴェネラ(小道の中)など。時間がたつにつれ単純化され、ブルックス、ゲイツ、ブリッジズ、レーン、バンクス、アトウォーター、アトウェル・・・などなどと変化していきました。
- 個人の特徴やあだ名に由来するもの? : ごく少ないものの、個人の特徴やあだ名だったのではないかと思われる名字もあったそうです。ル・ハーミット(世捨て人)、ブルーダム(分別ある男)、ル・ワイズ、チャイルド、ヘーリング、サラディン、ル・ロングなど。
これで私も、次回はマシな名前をつけられる・・・!!(ついでに名字もつけちゃう!)(`・ω・´)