ゆるっと図書館を使う −ネットで下準備しとくと調べ物も楽なんよ(下)

ゆるっと日常的に図書館で調べ物をすることで、ボードゲームの世界観に無駄に詳しくなるなど、人生をくだらなく豊かに過ごそうという内容です。
で、前回は「図書館行く前に本をピックアップしといた方がいいんよ。そのためにまずは *概要を調べる* 」という内容でした。人であれば簡単な略歴が、イベントであれば発生の日時や場所、経緯がなんとなく把握できたあたりだと思います。

02. 図書館サイトから蔵書検索

こっからようやく(図書館でなく)「図書館のウェブサイト」にいって検索します。この記事のために市立図書館のサイトを確認したら、検索画面が思った以上に素敵なことになってて驚愕しました。。。

さて、そんな事情は置いといて、蔵書検索する時の手順はこんなー

  1. タイトル or キ−ワードで検索
    • 何冊かピックアップして、資料の詳細画面でいろいろ確認。
    • 確認すること(a):図書館で閲覧できるかチェックする(貸出中、所蔵館、開架or書庫)
    • 確認すること(b):その本のNDC(分類番号)にも注目
  2. NDCで検索
    • ピックアップした本と同じ棚に、どんな本があるかをチェックする
  3. 3冊くらいまで絞込む
    • Amazonその他のレビューも参考になる
    • (一応タイトル)、ISBN、分類番号と所在をメモしておく
(1)キーワードで検索 →詳細画面でいろいろ確認。あとで泣かないために。

「どんなキーワードで検索?」のテクニックについては、・・・私はあんまり気にしてません。図書館の所蔵数にも寄りますが、例えば「アレクサンドロス」で検索すると結果51件。全てのタイトルをざっと見るくらい手間かかりません。

重要な事は、まずは本の在庫状況。図書館に行ったはいいけど貸出中だった(過去にやりました)とか、市内の別の図書館に所蔵されててお取り寄せする必要があったとか、書庫にある本を必死こいて探しまわってたとか・・・。こういうミスをすると時間ももったいないけど、なんだか悲しい気持ちになって作業も捗らないので忘れずに・・・。
それから、次の検索で使うNDCの確認も。



(2)NDCで検索 →「同じ棚にどんな本が並んでいるか?」をチェック

図書館の本は分類番号順に並んでますんで、NDCだけ入力して検索することで「同じ棚にどんな本が並んでいるか?」をチェックできます。



(3)メモする内容 →ISBNは偉い子ちゃん

絞り込む「3冊」という数字に特に根拠はありません。1時間くらいの調べ物だとこのくらいかなー程度です。もっと時間がある、または写真メインなら、これより多くても良いと思います。

お目当ての本が決まったら、本の情報をちょちょっとメモしていきます。

  1. ISBN
  2. NDC
  3. 所在(書庫or開架、フロアが複数ある場合はフロア名)


[2]と[3]は自分が探す時にあると便利です。所在で大まかに、NDCで棚の細かいとこを探していく感じです。たいてい図書館内に書架の並び図が貼ってあるので参考に。

[1]は図書館の人に問い合わせしたり、館内の端末で検索する時に楽チンです。特に図書館の人に問い合わせする時、タイトルや著者名だと聞き返されたりしますが、ISBNメモった紙渡すと一発です。ついでに言うと、書店での問い合わせや検索端末もISBN便利です。


本のメモができたら、こっからは図書館に行っての作業です。

参考書籍

NDCの詳しい解説や、使い方を知りたいならこの本。現役のレファレンス担当司書さんによる「図書館での調べ物」の本です。

(引用, 20p)分類の仕組みをなんとなく理解できたら、本が実際の書架(本棚のこと)にどう並んでいるのかを考えてみましょう。数字だけの一覧表を見ているだけでは気がつかないこともあります。

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