キャラクターとのおつきあい

そこで今回はプレイヤーキャラクターの「人物」としての側面に注目し、どうやってそれを活かし、個性ある人間として演出するかについて考えてみたいと思います。それによって、セッションが終わると忘れてしまうような道具ではなく、愛着が沸き記憶に残る存在となるのでは無いでしょうか。

http://catslair.sakura.ne.jp/2008/09/pc.html

この考えはすごく面白いと思います。ですがセッション前の短い時間で、かつ「頭の中」だけで個性を考えるのは難しいなあと思います。

人物にフォーカスするのは、ロールプレイ苦手な私にもとっつきやすい!

私は昔っから演出やロールプレイが苦手で、そういったものを話題にする記事は興味持って読んだりするのです。が、「役割演技」とか「キャラクターとの同化」、「必要以上の”らしさ”」などを目指すものにはちょっと抵抗あります。もういい大人なので、必要以上の感情移入はちょっぴり恥ずかしいなあ。とか。


なので、「人物」に注目して演出するというのは(私にとって)とっつきやすい考えだなあと思いました。で、愛着という言葉から高校時代に作ったキャラクターを思い出しました。GURPSを使ったオリジナル世界観プレイの為に作ったのが最初。当時のTRPGプレイで使ったのは2回くらいですが、ちょう細かい設定とか今でも覚えてます。


私のこの記事は、目新しい方法論を提示するもんではないですが、ちょっとした経験と思いつきを書いてみます。

育てる時間と偶発性、キャラクターとのおつきあい

私がこのキャラクターを愛しいと思うのは「育てる時間」と「偶発性」が大きく影響しているのかなと思います。最初のプレイでの行動様式を種として、友達とリレー漫画書いたり、別システムで使いまわしたりと・・・GURPSプレイの外の世界でも育てていったという感じです。しかもその成長過程には微妙に他人の手が入ってて、自分のキャラクターだけど・自分の思い通りのキャラクターではない事になってました。馴染んでからは「おつきあい」という感じで。今でもたまーに出てきてもらいます。


恐らくCATさんの記事では、1回の単発プレイを想定していて、その中で最大限の効果を得るための方法を探しているのかなと思いますが

そしてこれをセッションの最初で行っておけば、後はセッションが進むにつれてキャラクターとしての個性的な発言や行動が積み重ねられたり、他のプレイヤーがキャラクターの行動をそのキャラクターの個性に基づくものと認識するようになり、「人物」としてのキャラクターが自然に成長していくはずです。

1回のプレイでは時間が足りないかもなあ、と思います。特に最近のシステムは個性化のためのパラメータが多くて、私は良く消化不良を起こします・・・。個々の設定から「だいたいこういう人物像だろう」を想像するのですが、プレイに活かせるのはごく小数。所属や出身地なんかはまだ良いんですが、性格の設定やらになると、1プレイを通して馴染ませるくらいの感覚です。


それと「個性」について、私は「他キャラクターとの違い」くらいに認識してるので、やっぱりプレイが進まないと個性も分からないです。プレイ前に頭で考えた「かっこいい俺」みたいなのは、極端な設定になりがちなので、あんまり自分から進んで考えようとは・・・。


どちらかというと個性って、プレイを通して発見・構築するものかなあと思います。PCやNPCとの掛け合いで生まれるものもあるし。プレイ前に考えて「こういう扱いでよろしく!」と他メンバーに言う事は実際に活かされるかどうか、難しいと思います。(すいません私は良く他人の設定とか忘れます。)

プレイ以外の時間?

こっから思いつきです。CATさんが言う方法以外に何か出せたらと思いますが、出てきませんのう。えーと、「育てる時間」とか馴染ませる時間をプレイ中にとれないなら、プレイ外でとってみるのも手かな。


1回の単発セッションで生み出そうと思うから難しいのかもしれません。コア人格を用意しておいて、人生を積み重ねる感じで、別々のシステム経験を積み重ねるとか。


あるいは、プレイ以外の時間をたくさんとるとか。私は高校時代にリレー漫画描いてましたが、プレイ以外でもキャラクターを育てる事はできるかなあと。会わなくてもネット上でいくらでもコミュニケーションとれるので。


うーん、でも、コンベンションとかだと使えないテクニックかも。友人同士なら、それこそキャンペーンとかで時間とれるわけだし。なかなか難しい・・・。